新版「はだしのゲン」

ごあいさつ

 講談「はだしのゲン」はサイパン玉砕の戦跡を見たのがきっかけで誕生しました。多くの戦争犠牲者の上に今日の繁栄があると思うと、彼らに申し訳ないような気がしたのです。帰国後「戦争」をテーマに講談を作ろうと、沖縄、広島、長崎と戦跡巡りをする中で、漫画「はだしのゲン」と出会ったのです。
 日本は世界で唯一の被爆国です。戦争の苦しみ、特に原爆の苦しみを世界で一番知っています。今日「核兵器使用」も視野に入れ他国を攻撃すると公言してはばからない国があります。8月の猛暑の中、原爆で焼かれて水を求めつつ死んでいった人々の苦しみをこの先どこの国に味わわせたいというのでしょうか。被爆国日本は戦争を否定し、平和の理想論を説く権利と義務があるのではないでしょうか。戦争体験者が高齢化し減少してゆく中で、戦争と原爆の現実を語り継ぐ必要性はますます増えてゆく、私、神田香織はしつこく「広島長崎の怨念」と「命の平等」を声高に訴えて続けていく所存です。 

             02.8.28   神田香織                             

初演(1986)から20年を超え、全国で4万人が感動した 神田香織 代表作

「まったく、戦争や大災害の前で人間ははかない存在かも知れません。が、決してあきらめるのではなくゲンのように『来るなら来い!』という気待ちで前向きに生きてゆきたいと私は願っております。」
「はだしのゲン」は中沢啓治氏が自らの被爆体験をもとに太平洋戦争末期から戦後の苦難の時代を力強く生きぬくゲンの姿を通じて反戦反核を訴えたヒツト作品
 神田香織が語り尽くす立体講談
「はだしのゲン」原爆投下のその日まで (前説20分 本編60分)
スッタフ 3人
九歳の少年ゲンがみた広島
 戦争と原爆の真実を演じる感動の舞台

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