数年前からの念願だった初エッセー本が七つ森書館から出版の運び
となりました。辛口評論家の佐高信さんが「悲壮感がなくて読みやすい!」と推薦文
を書いてくれ、胸をなでおろしています。
「花も嵐も、講釈師が語ります。―バツイチ子連れ、泣き笑い半生記―」
カバーの写真は3月の公演のものです。ぜひ、読んで笑ってやってください。(写真をクリック)

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書評  報道
社会評論 2009 秋159  大橋省三 
悲壮感がなくて読みやすい! 佐高 信
 さすが一流の講釈師というべきか、この本には読みやすいリズムがある。よくぞ越えてきたと拍手をしたい人生の難所を著者はその前向きなリズムで乗り切ってきたのだろう。それは自らをドラマにしかねない悲壮感のなさに裏打ちされている。悲劇にでも喜劇にでも、お好きに読んで下さい、と著者は微笑んでいるようにも見える。

佐高 信
神田香織『花も嵐も、講釈師が語ります。』を推薦します。
 読んでいて、講談そのものを聞いているのと同じリズム、響きを感じます。読みおわったときはスカッとした気分になります。是非読んで、実感して下さい。自分をここまで対象化してみつめるということは、すごいことです。自分を突き離すのじゃないし、ただ誉めるのでもない。''花も嵐も"の自分史をみつめ、糧にして、自らを鍛えていると思います。全編に貫かれているのは人間への愛です。とくに地域、いわきの人々を愛し、いわきの文化を愛する気持ちが伝わってきます。''地域おこしは講談から"ということで、地域の歴史と文化を講談化し、生涯に根ざした文化の発展と人々の連帯をめざしていることは、貴重なことと思います。そして強烈な反戦・平和の願い、訴え。例えば、軍備に関して一「備えあれば憂いあり」、「戦争はもっともらしく大義名分をたてて容赦なくいのちを奪う」、「戦争で助かる道はただ一つ、戦争を始めないこと」。どうぞ本を読んで、著者の真意をたしかめて下さい。
束日本国際大学学長 鎌倉孝夫
神田さんの生き方に共感  福島瑞穂
 「女性の世紀」といわれる21世紀の今なお、女性差別の問題が職場においても、地域社会においても、大きく取り上げられている。これは日本国憲法の理念に逆らう弱者いじめの犯罪や不法が多発し、政治の無力を露呈していることである。神田香織さんは芸人としても一人の女性としても、身を以てその不条理と闘ってきた。本書はその真実の記録だ。個人の尊厳や権利を守ることと平和・人権・民主主義の憲法を守ることとの間には確かな一致がある。彼女の生き方に心から共感し、私たちも共に闘うことを誓いたい。

福島瑞穂
 読者からのお便り
@p126 郷土の先人の心を語り継ぎ、ふるさとへの誇りを高めるメッセージとしようではないかとあります。神田先生に郷土だけでなく「日本」の誇りを高めるメッセージも頼んで下さい。
(東京都 弁護士68歳)

@楽しく読みごたえのある本でした。文章も講釈師らしい無駄のない書きぶり。講談も何回か拝聴した。ことのほか明るい。波乱万丈な人生を送っているのに、ちっとも暗くない。明るく、行動力があり、前向きに生きている。娘さんもしっかり成長している。
(いわき市 元教師70歳)

@七つ森書店から今日、本が5冊届きすぐ一気に読みました(読んだのは一
冊ですよ)。あした、同じ職場で机をならべる磐女出身者(2つくらい下
の人)にまず売りつけようかと・・・。元気の出る本ですね、よろこんで読
んでくれると思います。

@神田香織様
今日、木馬亭で初めての講談を体験しました。
貴方のエッセイのような抑えた感じで淡々とした語り。
よかったです。
ありがとうございました。

@パラパラとめくり読んでいたら本の中に引っ張り込まれて、あっという間に3時半、
思い出したり、うなずいたり、行間から溢れる神田さんの生き様、かと言って肩に力
が入らず、肩ひじ張らず、本当に読みやすいです。
 この本を、早速、悩める私の姉に読ませます。送っていただけるのでしたら販売い
たします。和田さんにも届けますので・・
 素晴らしい本に、私もまぜてもらって有難うございました。益々のご活躍をお祈り
しております。
有難うございました。

@こんにちは 先日は本をお送り頂きありがとうございました。
早速、読ませて頂きました。善福寺、石神井台、所沢、石神井公園、
そして、いわきでの生活と十数年の間の夏ちゃん姉妹の成長と様々な
出来事を思い出しました。大変なご苦労があったと思います。
親は苦労しますが子供達がいい子に育っているので安心です。(中略)
これからも仕事で忙しいと思いますがお身体を大切にして下さい。
 
 @おはようございます。
早速、「花も嵐も、講釈師が語ります。」
を拝読させていただきました。
「参りました」の一言です。
とても読みやすく、楽しく読ませていただきました。
磐城女子高のことも私なりに理解できました。
これを読むと、私が普段話していることも「薄っぺらいな」と思ってしまいます。

それでは、その中でも印象に残ったことお話します。

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【P205の8行目】
『「想像力」。これが身を守る一番の武器・・・』

同感です。
原爆でも、チェルノブイリでも、選挙でも、日常のコミュニケーションでも
この想像する力があるからこそ、相手の気持ちに近づくことができるのだと思いま
す。
これこそ、人間理解の第一歩であり、社会を見通す力だと思います。
人間の持つ偉大な力である「想像力」を大切にし、鍛えることが
教育でも、生きる上でも大切だと思います。

私は、人間には二つの「そうぞうりょく」が大切だと思います。
 一つ目は「想像力」・・・今お話した内容です。
 二つ目は「創造力」・・・生み出す力です。
「想像力」が、現在の自分の領域外のことや未来を見つめる力。
「創造力」は、未来を作る、実践の力です。
後者は「クリエイティブ」などといった軽いものではなく、
今を見つめた土台に、新しいものを実行していく力です。
人間は何かを実行していくからこそ価値があります。
世の中に評論家はたくさんいますが、実行する人は少ないです。

「想像力」で身を守り、「創造力」で新しいものを作っていく・・・
今回拝読して、改めてその思いに至りました。

【P37の14〜15行目】
『何しろ他の派閥の女性たちを・・・(中略)・・・コロッと変わる。』

私は二代目神田山陽先生の領域には遠く及ばないのですが、
基本線は同じような気がしました。
人と実際話すまでは、人の評価はできません。(おのずと低くなります)
しかし、実際に会うと、自然とその人の良いところ探しをするため、
人間が好きになってきます。
(もちろん、「この人ちょっと・・・」と思うこともあります。)
ネットが猛烈な勢いで社会に進出しておりますが、
ちょっと苦手です。
やはり、「一度でも顔をあわす」という基本動作こそ
人間理解の基本線ということを、本を読みながら改めて感じるのです。
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その他、楽しく読みつつも考えさせらた点が多々ありました。
(中略)
最後に、今回の本「花も嵐も、講釈師が語ります。」ですが、
私の書棚においておくのも寂しいので、
「荻野ライブラリー」としてお客様に貸し出しをしたいと思います。
(「荻野ライブラリー」とは、自分の顧問先への本をお貸しするサービス)
先生の本は今日から旅立つことでしょう。
ありがとうございました。

神田香織様
 こんにちは。先日は神田香織の会はご盛況でおめでとうございます。織音さんから大変ご盛況だった旨お聞きしました。
 本を買ってはいたのですが、なかなか読む時間がとれずにいまして、やっと昨日読みました。リズミカルなので一気に読んでしまいました。周囲の方と助け、助けられの深い関わり合いをもちながら生きていらっしゃる姿にとても感動しました。本当に人間は一人で生きているのではない、という何か力強さ、生命力を感じました。私たちの世代のせいか、都会暮らしのせいか、人に迷惑をかけないかわりに、人からも迷惑をかけられたくない、という生き方が多いように思いますが、そうじゃないな、とあらためて認識しました。また、知らなかった人物の存在もこの本を通して知ることができました。安藤信正、和田啓十郎どちらもそれぞれにすばらしいですね!邦楽を紹介する活動をしている者として彼らにも大変興味をもちました。
 お仕事に、ご家庭にとご多忙な中でよくご本をおまとめになること ができたなあとそのことにも驚嘆しております。お疲れ様でございました。今後の益々のご活躍を楽しみにしております。鈴木 希美